
大阪府の寺社として知られる慈眼院は、大阪府泉佐野市にある真言宗御室派の寺院です。
近世末までは、隣接する日根神社の神宮寺でした。
国宝の多宝塔は石山寺塔、金剛三昧院塔とともに日本の多宝塔の3名塔の一つとして知られています。
また境内が「日根荘遺跡」の一部として国の史跡に指定されています。
慈眼院は673年(天武2年)、天武天皇の勅願寺として、覚豪阿闍梨によって創建された泉州最古刹です。
創建当初は、井堰山願成就寺・無辺光院と呼ばれていました。天平年間になると、寺領に1千石が加えられ、聖武天皇の勅願寺となりました。
弘仁6年からの2年間は宗祖弘法大師のご留杖により、多宝塔、金堂の造営を始め、一山がことごとく整備され、鎮護国家の道場にふさわしい輪奐の美を誇るところとなりました。
その後はたび重なる戦火に盛衰を繰り返すこととなりましたが、江戸初期の寛文年間には、岸和田の領主岡部候の帰依を得て一山の大営繕が行われました。
その頃、総法務宮であった京都仁和寺の性承門跡より「慈眼院」の院号が下賜され、仁和寺の末寺となり、今日に至っています。